こどものうたvol.1(カフコンス第136回)
2019-02-10


禺画像]
小さなヴァイオリンが好きなんだ
毎日弾くんだ 二、三曲か四曲くらい
そして歌って跳ね回るんだ
とても陽気に
ディードゥル ディードゥル

小さなヴァイオリンはとてもすてきに響く
小さなヴァイオリンはとてもきれいに鳴る
近所のハンスやわれらのフリッツも
 一目散にやって来るだろう
そしてみんなで跳ね回るんだ
とても陽気に
ディードゥル ディードゥル

「ゆかいな音楽家」(Reinecke)

ぼくの弟は頼もしい
かわいらしいヴァイオリンを弾けるんだから
ぼくは楽しく歌い
弟は元気にヴァイオリンを弾く
ほら!なんてすてきに響くことか!
こどもの声とヴァイオリン!

ぼくらは楽しく演奏し
競って歌って弾いたりすると
カゴの中でピーちゃんも
ピーチク鳴き始めるんだ
ゆかいな音楽家だぞ
歌おう、鳴らそう、さえずろう

「並んだ五つ」(Kroeker)

並んだ五人の姉妹
なんて小さくてかわいらしいんでしょう、まあまあ
小さなお帽子と小さなマフを
 一人ずつ誇らしげに身につけて
新品できれいな緑の上着まで着ているのね

並んだ五つのマリーゴールド
なんて小さくてかわいらしいんでしょう、まあまあ
細い茎とそこに黄色いおつむを乗せて
新品できれいな赤い植木鉢まで持っているのね

「いばら姫」(ドイツ民謡)

深い森のいばらの垣根に囲まれて
若い女性が百年 眠っています
ハエは壁で眠り
城では犬と馬が
かまどでは炎が眠っています

騎士が真新しい剣を抜き
いばらの薮を切り落としました
そして王様の住まいへ入って行き
小部屋へ、寝台の方へ近づき
眠っている花嫁に口づけしました

すると美しい乙女は目覚め
騎士に高貴な指輪を贈ります
ハエは壁で目覚め
城では犬と馬が
かまどでは炎が目を覚まします

「砂の妖精」(Zuccalmaglio)

お花は眠っている
とっくに 月明かりの中で
茎に頭を
もたせかけて
花咲いた木は揺れ
夢の中にいるようにざわめく
おやすみ、おやすみ、おさな子よ

ことりはとてもやさしく
陽の光の中で 歌っていたが
休むために
小さな巣へ戻っていった
穂の中のコオロギも
ひとりで鳴いている
おやすみ、おやすみ、おさな子よ

「テントウムシ」(少年の魔法の角笛 より)

テントウムシよ ぼくの手に止まって
いじめたりしないよ
ひどい目にあわせたりしないよ
お前のあざやかな羽が見たいだけなんだ
あざやかな羽を見るのが楽しいんだ

テントウムシよ 飛んでお行きよ
お前のおうちが燃えてるよ、子供たちが叫んでる
 すごく、すごく
悪いクモが子供たちを巣にかけた
テントウムシよ お家の中へ飛んでお行きよ
お前の子供たちがすごく叫んでる

テントウムシよ
 そばにいる子のところへ飛んでお行き
いじめたりしないよ
ひどい目にあいはしないよ
お前のあざやかな羽が見たいんだ
ご挨拶しておいで

「小さなフクロウ」(少年の魔法の角笛 より)

私はみじめな小さいフクロウ
どこへ飛んで行けばいいものか
その上夜はひとりぼっちで
私をおびえさせてくる
それがフクロウの姿
様々な悲しみの姿

私は羽を揺すって
緑の森の木々の方へ飛んで行きたい
鳥たちが歌うのを聞きたいのだ
いろいろな姿の鳥が
私は特にナイチンゲールが好きで
ナイチンゲールは特に私を好いている

木の下の子供たちは信じている
私が不吉なことを知らせると
みな私を追い払いたがる
私が鳴けないように
残念なことに、悪いことをほのめかすように
私の鳴き声が楽しげではないのだ

「牛飼いの別れ」(Schiller)

牧場よ 元気で
日の当たる広場よ!
牛飼いは行かなければならない
夏は終わったのだ


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