イングランドとオーヴェルニュの歌(カフコンス第9回)
2004-05-16


「羊飼いさん、そっちは楽しくないでしょう?」
「ああ、楽しくないよ。おまえは?」
「羊飼いさん、こっちの野は花がいっぱい、
群を連れてこちらへおいでなさいよ。」
「こっちはいい草があるぞ。」
「羊飼いさん、間に川があって、渡って行けないわ。」
「じゃあ、こっちからおまえに会いにいくよ。」

* 3つのブーレ

a)泉の水

娘さん、泉の水を飲んではいけない、命取りだよ。
飲むんならコップ一杯のワインにしなよ。
結婚したい娘には泉の水を飲ませちゃいけないよ。
ワインの方をもっと好きになっちゃうからね。

b)どこへ羊を放そうか?

「どこへ羊を放そうか?かわいい娘さん」
「岸辺まで下りましょう。
 その原っぱは新しく草が生えているし、
 花畑のそばに羊を放して、
 私たちは一日愛し合いましょう。」
「羊をごらん、かわいい娘さん。
 羊にミツバチ、それに僕たち。
 羊は草を食み、ミツバチには花、
 僕ら愛し合う者どうしは愛の喜びで生きるのさ」

c)あちらのリムーザンには

「お嬢さん、あちらのリムーザンには
 確かにきれいな娘さんがいるけれど、
 こちらにだっているさ。」
「だて男さん、あなたのお故郷(くに)の
 若い娘さんたちはきれいでしょうが、
 あたしたちのふるさとリムーザンの男たちは
 とっても優しいのよ」
「お嬢さん、あちらのリムーザンの男たちは
 優しいかもしれないが、
 ここオーヴェルニュ、僕たちの故郷(くに)では、
誠実に君らを愛するさ!」


*カフノーツ

#09 雲雀よ雲雀、高く昇って駆けめぐれ。

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