仏蘭西喜歌劇二重唱(カフコンス第6回)
2003-11-16


さあ歩け、さあ進め ほら! かわいいロバさん、
さあ! こっちにそっち、えっちらおっちら
ごほうびは燕麦だよ

それでね、この素敵な花束を見て
私が森から摘み尽くしてきたのよ
 (草むらで花を摘みながら
  僕の心も摘んでしまったに違いないね)
急いでひなぎくとひなげしをお水につけないと
 (どんなに内緒でひなぎくに尋ねたいことか!)

こっちにそっち、えっちらおっちら
さあ歩け、さあ進め ほら! かわいいロバさん、
さあ! こっちにそっち、えっちらおっちら
ごほうびは燕麦だよ

「ぶらんこの二重唱」
 エレーヌ=ヴェロニク(H)/フロレスタン(F):

F:笑うなんて意地悪だな
H:最高の結婚相手ではないの?
F:あなたは僕がため息をつくのを笑うんだね
H:ため息? それは素敵ね、まったく素敵だわ!
F:僕を信じて、お願いだ
  僕の苦しみを憐れんでおくれ
H:でも今晩、あなたの奥さんには
  そんなことは言わないでしょう?
F:僕の奥さん!
H:そうよ! その通り あなたの奥さんよ!
  ちょうど今晩彼女はあなたを待っている
  憐れな方よ!

F:彼女はあなたのようなかわいらしい目を
  しているだろうか
  着こなしがよく 肌は色白で美しく
  みずみずしい姿をしているだろうか
H:多分ね! 断言はしないけど!
F:ああ! この皮肉な雰囲気よ 去れ!
  僕を信じて いとしいヴェロニク!
H:信じてるわよ、フロレスタンさん!
  信じてます、でも取りあえず

H:ぶらんこを押して、よく揺れるように
  もし頭がくらくらしたら、仕方ない!
  もう一度やりなおしたいわ
F:ぶらんこを押そう 彼女の機嫌を損ねないように
  そうしたらこのかわいい人は
  私をうんざりさせないだろう!

F:おいおい! もっとまじめにしておくれよ
H:あら あなたよりは真剣よ
F:僕がひざまづいている時に、なぜあなたは
  ばかにしたような態度をするのかい?
H:でも私はあなたの奥さんのことを考えているのよ
  つまり、私はあなたの妻になれるかどうか…
F:僕の奥さん!
H:そうよ! その通り あなたの奥さんよ!
  彼女のことで頭がいっぱいなの 大切なお方!

F:彼女はあなたのように陽気で
  うっとりするように美しいだろうか
  銀色に輝くほほえみのまぶしさが
  ついにはこの若々しさが?
H:多分ね! 断言はしないけど!
F:しないでおくれ!
  僕にとっての特別な女性はあなた!
  君さ! ヴェロニクだ!
H:信じてるわよ、フロレスタンさん!
  信じてます、でも取りあえず

H:ぶらんこを押して、よく揺れるように
  もし頭がくらくらしたら、仕方ない!
  もう一度やりなおしたいわ
F:ぶらんこを押そう 彼女の機嫌を損ねないように
  そうしたらこのかわいい人は
  私をうんざりさせないだろう!

「ハエの二重唱」
 ユリディス/(ジュピテール=ハエ):

肩がざわざわしたように感じたけれど…
 (さあこれからハエの役だ
  しゃべらずにズーズー唸らなくちゃ!)
ああ! きれいなハエ! かわいいハエ!
 (僕の歌が彼女の心をとらえたんだ
  さあ歌おうハエの歌を!)

金色の羽のきれいな虫さん お友達にならない?
 (ズー!)
お前の入ってきたこの場所は私の牢獄なの
 (ズー!)
置いていかないで お願い
ここにいて かわいがってあげるから!
ああ! あなたを愛してあげるから
かわいいハエさん 私と一緒にいて!

 (愛されたい時はやきもきさせなくちゃ)
金の羽にさわったわ!
 (まだまだつかまらないぞ!)
やだわ いじわる! 逃げてばかりね!

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