グリエール「コロラトゥーラソプラノの為の協奏曲」
2012-08-24


明後日のカフコンス「ヴォカリーズ集」の終曲は、グリエール(1875-1956)の「コロラトゥーラソプラノの為の協奏曲op.82」(1943)です。

今回取り上げる3人は同時代のロシアの作曲家で、ロシア革命後、ラフマニノフはアメリカへ、メトネルはイギリスへ拠点を移し、グリエールはモスクワに残って栄誉を得ました。ラフマニノフとメトネルがピアニストとしても活動したのに対し、グリエールは幼少からヴァイオリンに長けていたと言われます。

グリエールの「協奏曲」は、ロシア的な長い旋律が印象的な1楽章(約10分)

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と、コロラトゥーラの技巧がちりばめられたワルツ(約5分)

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の全2楽章。ロマン派的作風(今回の3曲の中で作曲年が一番遅いのに)ながら、声を完全に独奏楽器として扱ったユニークな作品と言えるのではないでしょうか。

声のための「ソナタ」と「協奏曲」、明後日のカフコンスで是非ご一聴ください!


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明後日の演奏メニュー

2012年8月26日(日) 11時開演(10時40分開場)
於:本郷・金魚坂 / コーヒーまたは中国茶つき 1,500円

ヴォカリーズ集vol.3〜ソナタと協奏曲

メトネル「ソナタ・ヴォカリーズop.41-1」
ラフマニノフ「ヴォカリーズop.34-14」(コチシュ編、ピアノ独奏)
グリエール「コロラトゥーラソプラノの為の協奏曲op.82」

柳沢亜紀(ソプラノ)
川北祥子(ピアノ)

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