2012-04-22
村のひとびとは寝っころがって
※春に 〓
(そのときにこの歌をつくったのだ
ヘイ ホー ヘイ ノニノ
人生なんて花のようにはかないものだと
※春に 〓 註:歌ではこの節が省略されている)
だからこの時を大事にしよう
ヘイ ホー ヘイ ノニノ
愛が一番なんだから
※春に 〓
「それほど白く、やわらかく、甘いのだ、彼女は」
ベン・ジョンソン(1572-1637)
ただ一輪の白いユリが咲くのを見たことがあるかい?
荒々しい手が触れる前に
雪のひとひらに気付いたかい?
土が汚してしまう前に
ビーバーの毛皮を触ったことがあるかい?
白鳥の羽には?
野ばらの芽を嗅いだことがあるかい?
火の中の松脂の匂いは?
ハチの蜜袋を味わったことは?
それほど白い!それほどやわらかい!それほど甘いのだ、彼女は
「春、すてきな春」トーマス・ナッシュ(1567-1601)
春、すてきな春は一年の中の陽気な王、
すべてが花開き、娘たちは輪になって踊る、
寒さに刺されることもなく、かわいらしい鳥たちがうたう
※クックー ジャグジャグ プウィー トゥウィッタウー
ヤシやサンザシは村の家々を賑わし、
子羊は跳ねまわり、羊飼いは一日中笛を吹く、
そして鳥たちがこの明るい日差しのなかで奏でるうたを聞く
※クックー 〓
野は甘い香りを放ち、ひなぎくが足元に口づける、
若い恋人たちは逢引、おばさん方はひたなぼっこ、
どの通りでもこの挨拶がきこえる
※クックー 〓
「水仙に」ロバート・ヘリック(1591-1674)
美しい水仙、僕たちは泣いた
お前があまりに早く去ってしまうのを見て、
早起きの太陽は
まだ昼にもなっていないのに。
待っておくれ
せっかちな一日が
急いで
夕べの祈りの時間になるまで、
そして一緒に祈り、
お前と共にゆこう。
僕たちもとどまるにはあまり時間がない、
お前のように、
春のように、
朽ちるまではあっけない、
お前やその他のもののように。
僕たちは死ぬ、
お前のように、
そして乾く
夏の雨のように、
朝露の真珠のように、
二度と見つかることはない。
『四月の詩』より「やがて愛するだろう」
シルヴェストル(1837-1901)
やさしい春が手のひらから
夜明けの光が森で落とした最初の涙を吸い取った
君はやがて愛するだろう、まだ愛していなかった君は
そしてもはや愛すのをやめた君は、やがて愛するだろう!
春は空気から絹の糸を摘み取った
靴を結んで森を駆け巡るために
君はやがて愛するだろう、はじめて
この終わりのない歓びを知らなかった君は
春は通りに花をまいた
愛するひとの笑いごえでいっぱいの通りに
君はやがて愛するだろう、まだ愛していなかった君は
そしてもはや愛すのをやめた君は、やがて愛するだろう!
「四月がここに」フランソワ・フェラン
四月がここに、歌いながら、お前の祝宴だ、私の愛するひとよ!
愛のファンファーレがたっぷりとした陽射しの中で鳴り響く
ごらん、花がまるで眠りから覚めるように咲き誇っている
感傷的な夢のあとに来る、世界の目覚めだ!
あらしは去り、波はおだやかになった
来てくれないか、愛するひとよ?お前に抱きしめてほしいのだ!
逃避が私のしのび泣きから救ってくれるのを知っているだろう
日ごと、希望と不安のあまり死んでしまいそうな私を
見ておくれ!私はお前の魅惑的な支配に服従し
お前から決して離れまいと願っている!
そして私が望むものはあふれ出る愛情
おお!私のいとしい、愛の喜びのすべてだ!
来てくれないか?
おいでよ!
おいで!
開かれた楽園を香りで満たそう。
心乱す陶酔の目のくらむような幸せの中へ!
来てくれないか?
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