ナポリ楽派の音楽〜A.スカルラッティ生誕350年/ペルゴレージ生誕300年記念(カフコンス第74回)
2010-09-26


シッ! セルピーナはそうしてほしいの

わかって下さると信じてるわ そうよ
私のことを知ってから
長い長い月日がたっているんですもの

 セルピーナを痛い目に合わせてやりたいウベルトは、結婚相手を見つけると言ってセルピーナを追い出そうとするが、セルピーナはそれなら自分が妻になると言いだす。

*二重唱

セルピーナ:
私にはわかる あなたのその眼は
抜け目なく 物欲しそうで 意地悪で
口ではノーと言っても
イエスと合図しているのよ

ウベルト:
お嬢さん それは違います
ひどく舞い上がっておいでだ
眼も口もあなたにノーだと言っているのに
イエスに聞こえるなら夢でしょう

セルピーナ:
でもどうして? 私は美しく
優しく 理知的でないかしら?
ねえ見て 優雅で
ほら 颯爽として 気高いでしょ!

ウベルト:
(ああ! 彼女は私がどうなるか試しているのだ)
えい! 行ってしまえ えい! 馬鹿者

セルピーナ
(うまくいきそうだわ)
さあ旦那様 決心して
私の愛情はあなたへのもの
私と結婚するべきだわ

ウベルト:
ああ 何とわけのわからない話だ!

 セルピーナは召使い仲間を軍人に変装させ、婚約者だとウベルトに紹介して別れの挨拶をする。策略と知らないウベルトは悩む。

*アリア

ウベルト:
もう わけがわからない
心の中に何かがあるけれど
何と呼ぶのか自分ではわからない
愛なのか 哀れみなのか

もう一つの声が聞こえる
ウベルト よく考えろ と

私はイエスとノーの間にいる
望むのと望まない間に
そしてさらに混乱する
ああ! この先もっと哀れで不幸に
されてしまうのだろうか!

 セルピーナの策略でひと騒動の後、誤解の解けたセルピーナとウベルトは晴れて結ばれる。

*二重唱

セルピーナ
あなたのために 心の中で
愛のハンマーが いつも鳴っているのよ

ウベルト
君のために 心の中で
愛の太鼓が いつも強く打っているんだ

セルピーナ:
ねえ 聞いて ティピティ ティピティ…

ウベルト:
聞こえたよ そう 本当だ
君も聞いて タパタ  タパタ…

セルピーナ:
本当ね 聞こえたわ

セルピーナ / ウベルト:
でも こんな事があるのだろうか?
わからないわ / 私もわからない
愛しい夫よ! / 愛しい妻よ!
ああ 神様!
そう うまく考えついたものだ!

愛しい方! / 大切な人!

*二重唱(フィナーレ)

セルピーナ:
あなたはきっと満足なはず
私を愛してくれるわね?

ウベルト:
心が満足しているのがわかる
君を愛するよ

セルピーナ:
本当のことを言って

ウベルト:
これが真実だ

セルピーナ:
まあ! そうは見えないわ

ウベルト:
疑わないで ああ!

セルピーナ / ウベルト
ああ優しい旦那様! / 最愛の奥さん!
こうして あなただけが私を喜ばせてくれる


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2010-09-26 ペルゴレージとプルチネッラ
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