2003-07-06
*曲目
プーランク「三重奏曲」
Francis Poulenc (1899-1963)
Trio pour piano, hautbois et basson (1926)
1.Lento - Presto
2.Andante con moto
3.Rondo tres vif
ヘッド「三重奏曲」
Michael Head (1900-1976)
Trio for oboe, bassoon & piano (1935)
1.Allegro crisp & lively
2.Andante quasi Allegretto
3.Allegro vivace
(モーツァルト「ドン・ジョヴァンニ より 奥様お手をどうぞ」)
*出演
福井貴子(オーボエ)
井上直哉(ファゴット)
川北祥子(ピアノ)
*プログラムコメント
皆さんはオーボエとファゴットにどんな印象をお持ちだろうか。どちらもその優雅な音色でバロックの時代から活躍する歴史の古い楽器である。モーツァルトの素晴しい協奏曲もあるし、「白鳥の湖」や「人知れぬ涙」のようにオーケストラでも切なく美しいソロを聴かせてくれる。しかし近代になってクローズアップされたのは意外な側面だ。「ピーターと狼」でオーボエはアヒル、ファゴットはおじいさんを演じ、まるで大女優がコメディに転身して新たな魅力を放つように芸域を広げてしまった。そんな時代に書かれた本日の二曲、プーランク(仏)とヘッド(英)の三重奏も、それぞれ全く違った意味合いだが「近代的でどこかユーモラス」と言えるのではないだろうか。ちなみに次回9月のカフコンスでは、20世紀末に書かれたフランセとプレヴィンによる三重奏を演奏するので、こちらも是非お聴き比べいただきたいと思う。
*カフノーツ
#04 コーヒーと紅茶の人体実験
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